お洒落な街中で雰囲気のあるクルマのシーンを作る [March 01.2003]
月刊コンピュータグラフィックスワールド2003年3月号「3DCG静止画道場」
私がクルマを扱った作品を作る際、クルマ自体のディティール以上にその環境に最も神経を使います。私にとって街並や風景は単なる「背景」ではなくむしろ主役であって、クルマはその環境を映し出す媒体のような役割を果たしてくれることが理想なのです。同じクルマでもその存在する時間や場所によってさまざまに表情を変えていきます。クルマとはその場所の空気感を投影する鏡のような存在であって、全身に光や街並を映し込むことで初めてフォルムが浮かび上がってくる。そんな情景にとても心を惹かれ、それが僕がクルマをモチーフに作品を作る動機のひとつです。今回、筆者の愛車でもありますアルファロメオ・スパイダー・ベローチェを題材にしてイルミネーションに照らし出されたヨーロッパ風の街並とその空気感を表現してみました。